2021年の読書を振り返ってみたら、120冊以上読んでいました。
そのうち「これはFIREを目指す過程で読めてよかった」と思える本がいくつかあったので、そのうちの5冊を本記事でご紹介します。
FIREをする為には資産を増やすことが重要ですが、幸せなFIRE生活を送るには思考の幅を広げることが重要だと感じています。
何故なら、幸せを感じるかどうかは本人の状態(FIREしているかどうかなど)だけで決まるというより、思考によって自身をどのように理解するかの方が支配的であると感じるからです。
自分にはなかった考え方や視点を人生に取り入れることで、思考の幅は広がっていきます。
思考の幅が広がった分だけ、今よりも少し自由に近付けるはずです。
夜と霧
「どんな状況であれ、精神的自由を確保できるかどうかは自分次第」と思えた一冊。
著者のヴィクトール・フランクルはドイツの強制収容所を経験した心理学者であり、その実体験が綴られています。
強制収容所での生活はまさに地獄であり、人間の尊厳と自由は全く存在しない環境でしたが、そんな状況でも彼の精神は彼のものであり、支配されることなく地獄を生き抜くことができました。
彼が当時どのように考え、収容所を生き抜いたのかを知ることは非常に有意義だと思います。
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精神科医が見つけた3つの幸福
「FIRE願望の正体は恒久的なセロトニン的幸福への渇望ではないか」と思い至るきっかけになった1冊。
FIREを目指している人がよく口にする言葉は
- もっと休みが欲しい
- お金よりも自由が欲しい
- 労働に対するあらゆる不満
などであり、これは「心と身体の健康」が大なり小なり損なわれている状態であると分析します。
心と身体による幸福(セロトニン的幸福)を意識した行動を取れれば、FIRE願望の一部は満たされるはずです。
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自分の時間を取り戻そう
「仕事と私生活の生産性を向上できれば、日々にちょっとした余裕が生まれ、FIRE願望のうち何%かは満たされるはず」と考えるようになった1冊。
「自由が欲しい」「時間が足りない」と言いつつ、無駄なことに時間を浪費してしまうことはよくあることかと思います。
しかし、FIREをして自由を得たいのであれば、無駄で楽しくもない時間は今すぐに減らした方が良さそうです。
無駄で楽しくない時間を減らし、日々の生産性を向上すれば、今よりもちょっと生きやすくなるのでは?と思います。
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ケーキの切れない非行少年たち
「自分の見えている世界は、FIRE願望によって歪んでしまっているのではないか?」と自分に問い質すきっかけになった1冊。
少年院に入るような非行少年たちは認知能力が低く、ケーキを三等分することもできない場合があります。
また、目があっただけでも「喧嘩を売られた」と認識することもあるそうです。
彼らは物事の見え方や解釈の仕方が普通の人とは異なるが故に、世の中が歪んで見えてしまっているのです。
「FIREを知って世界が変わった」という感想を目にしますが、これは見えている世界が歪んでしまった瞬間かもしれません。
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人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出
「時間、モノ、カネ。このバランスを人生全体でどのように配分すべきか」を再考するに至った一冊。
FIREは時間を最重要とする生き方ですが、そこに至るまではカネを重要視し、増やしていかねばなりません。
とは言え、自分の欲しいモノ(経験を含め)を我慢してまでカネを増やそうとすると、それはそれで幸福度が下がります。
何事もバランスが重要ですが、「時間、モノ、カネ」の最適なバランスは非常に難しく、その時々で揺れ動くと思われます。
FIREを目指すあまり、その時々の快適なバランスを崩さないようにしたいですね。
まとめ
FIREを目指すとなると「資産形成」にばかり目が行きがちですが、「考え方のアップデート」も同様に重要です。
様々なジャンルの本を読んで自分の人生に生かしていけば、FIREを目指す過程でも少しづつ自由になっていけるのではないかと思います。
以上、終わりです。
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