【FIRA60と定年】退職時期は近いが、決定的に違う点がある

FIRE
60歳前後でのFIREは定年退職とほぼ同じだと思う

そんな方向けの記事です。

 

色々あるFIRE派生版の一つに「FIRA60」があります。

「FIRA60」とは「Financial Independence, Retire Around 60(経済的自立と60歳前後の退職)」の頭文字を取ったものです。

 

Twitterで「FIRE 60」が話題になっていたとき、「それは定年退職だろう」「夢のない時代だ」など、マイナスイメージのコメントをよく見かけました。

しかし、私はむしろ「人生に対してかなりのプラスに働くだろう」と、プラスイメージで捉えました。

なぜなら、定年退職と比較した際、ゴール(退職)までの道のりと退職後の日々が有意義になるのは明らかに「FIRA60」の方だと思われるからです。

 

  

そこで本記事では

FIRA60を目指すことのプラス側面

について考えてみたいと思います。

 

FIRA60は主体的、定年退職は受動的

一番大きなプラス側面はこれです。

定年退職は誰かが勝手に決めた退職時期であるのに対し、FIRE60は自分自身で退職を決意することになります。

抽象的な表現で言えば、定年退職は退職時期があちらから迫ってくるのに対し、FIRA60はこちらから向かっていくようなイメージです。

たとえ時期は近くても、これは決定的な違いになります。

 

定年退職をする人の中に、いづれ来る定年を自分ごとと考え、何らかの対策をしている人はどれだけいるでしょうか。

老後2000万円問題など話題になって、一時的に定年後のことを考えたり(反応したり)、ライフプランを考えた際に、収入が途断える年齢としてイメージするくらいだと想像します。

つまり、ほとんどの人にとっての定年とはその程度のぼんやりとした区切りでしかない、というのが私の推測です。

そのような考え方だと、現在と近い未来に焦点を当てた生き方になり、人生に対する長期的な展望を持ちにくいと思われます。(これが悪いと言いたいのではありません)

 

一方、FIRA60では退職を具体的にイメージしたライフプランであり、退職までの道筋や退職後の人生について、早いうちから深く考えることになるはずです。

具体的には、お金の使い方、時間の使い方、付き合うべき人、何をやって何をやらないか、そんなことについて日々考えることになります。

上記のようなことを深く考えて過ごした人と、そうでない人を比べたら、人生に対する満足度に差が出るのは当然でしょう。

主体的であることは、人生に対してそれだけ強力に働くのです。

 

もちろん、定年退職をする人が深く考えて生きていないというわけではないでしょうが、平均化して見れば、FIRA60を目指す人の方が考えてる時間が長くなるのは自明だと思われます。

 

【退職時期】FIRA60は固定、定年退職は変動

FIRA60と定年退職は退職時期がほぼ同じという意見は、現在の定年退職時期を基準にして考えているようですが、これはFIRA60を目指している人とそうでない人で、ちょっと視点が違う気がします。

 

2022年現在、定年退職時期は一般的に60歳か65歳ですが、これはあくまで今現在の話です。

昨今の動向を見る限り、いずれ70歳かそれ以上まで伸びていく可能性は十分にありえます。

定年が延長になった時、定年退職をするつもりだった人は以前の定年(60歳、65歳)で退職できるのでしょうか。

おそらく、大多数は定年延長と合わせて、退職時期も後ろ倒しになるはずです。

要するに、退職時期とは自分で決めない限り変動してしまうものなのです。

 

FIRA60は「60歳前後」という曖昧さはありますが、これは言葉の定義上の問題で、個々人でもう少し具体的に定めるものと思われます。

よって、FIRA60の退職時期は(シミュレーション上は)固定と考えて良さそうです。

 

このように考えると、「退職時期がほぼ同じ」とは現在から見た視点であり、実際にFIRA60を達成する頃には、また違った評価になっているかもしれません。

 

「どこに向かうべきか」が明確になっていく

FIRA60を達成するためには、自分の行動をある程度FIRA60に寄せる必要があります。

そのとき、行動によって何らかの思考の変化が生まれるはずです。

その思考の変化によって、「FIRA60を目指すこと」が自分の人生にとって本当に有意義なことなのか、そうでないのかが、徐々に明確になってくると思われます。

 

自分の人生にとって有意義であると判断すればそのまま突き進めば良いのですが、そうでないと判断したとき、「果たして今後の人生どのように進めるべきか」と自問自答することに繋がります。 

仮にFIRA60が自分に合っていなかったとしても、FIRA60を目指したことによって、人生の方針が洗練されていくのです。

FIRA60のような超長期目線の人生設計でもしない限り、人生の方針について日常的に考えることはあまりないと思われます。

 

まとめ

  1. FIRA60は人生を主体的に生きている
  2. FIRA60の退職時期は固定
  3. FIRA60を目指すことで人生の方針が洗練される

 

長期目線で人生の方針を定めると、何かと考えるようになります。

人生を直感で進んでいくタイプの人もいますが、多くの人にとって、考えることはプラスに働くはずです。

考えれば考えるほど、後悔しない人生に繋がっていくと思うのですが、いかがでしょう。

 

 

以上、終わりです。

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