【単身FIRE民に多い?】親密さを求めない「シゾイドパーソナリティ」

FIRE
自分には孤独な環境が合っている

と考えている方向けの記事です。

 

最近Twitterを見ていると、「単身(独身)でFIREを目指している人」が増えているように観察されます。(以下、単身FIRE民と記述)

彼らのツイートから想像するに、DINKSや子ありでFIREを目指している人とは、また違った考え方で生きているようです。

 

そんな中で、「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」という本を読んでいたら、興味深い記述を見つけました。

本書では様々なパーソナリティ(人格、状況を超えた一貫性)が解説されており、その中の一つが単身FIRE民の特徴にそっくりでした。

 

それが「シゾイドパーソナリティ」です。

 

シゾイドパーソナリィの人の特徴を3つ挙げると

 

  1. 生活は質素、衣食住にお金をかけない
  2. 物理的価値より精神的価値を求める
  3. 対人接触欲求が弱い

 

などがあります。

これらはFIREを目指している人の中でも、特に単身FIRE民に多い特徴であると考えます。

 

極端な倹約を行い、物よりも時間や精神的な豊かさを求め、孤独耐性が強い単身FIRE民は、シゾイドパーソナリティの他の特徴も多く当てはまっているのでは?と想像します。

 

本記事では、単身FIRE民に多そうな

シゾイドパーソナリティ

を紹介したいと思います。

 

 

シソイドパーソナリティとは

シゾイドパーソナリティを説明する前に、まず「パーソナリティ」について説明しなくてはなりません。

 

パーソナリティとは
  1. 一貫した行動傾向の背景にある「人格」
  2. 行動や経験により形成、変化するもの

 

つまり、持って生まれた性格ではなく、後天的なその人の特徴のことを指します。

(このパーソナリティによって、大多数の人と異なる反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合には「パーソナリティ障害」と診断される場合もあります。)

シゾイドパーソナリィは、この後天的な特徴、人格の一つです。

 

シゾイドパーソナリティは「対人接触よりも、孤独な環境の方が好き」という点が一番の特徴として挙げられます。

「本当は対人接触を求めているけど、傷つけられるのが怖い」などといった消極的な理由ではなく、本来的に孤独好きなのです。

それ故に、結婚することよりも、自分1人の自由な世界を守る方ことが優先順位の高い課題となります。

 

パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」では、彼らの特徴が詳しく書かれていますが、その他の特徴を下記に10個ピックアップしました。

 

  1. 質素倹約
  2. 感性や趣味は洗練されている
  3. 内面的な価値が大切
  4. 俗世になじまない
  5. 出世欲があまりない
  6. 遁世願望
  7. 感情が淡白
  8. 勤勉
  9. 信念が強い
  10. 同じ生活を続けられる

 

単身FIRE民に多い?

いかがでしょう。

どれもこれも単身FIRE民のことを述べているようでなりません。

私の中では、セミリタイアラーでいうと「人生よよよ」さん、本を出している方だと「大原扁理」さんが頭に浮かびました。

 

単身FIRE民は、DINKS FIRE民、子ありFIRE民よりも更に早いFIREを目指しているように観察されます。20代〜30代でのFIREを目指している人は少なくありません。それもあってか、出世欲がなく、早く労働から解放されたいという気持ちが非常に強いように見えます。

 

彼らのFIRE戦略の要は、おそらく極端な質素倹約です。一般的な支出よりも遥かに低い水準で生活できてしまうのが彼らの強みであり、それだけFIREへの信念が強い証でもあります。

 

極端な質素倹約で暮らしているからといって、無趣味なわけでも、楽しみが少ないわけでもありません。

お金を使わずに日々を楽しんだり、幸せを見つけるのが非常に得意に見えます。人生の軸がしっかりしているため、お金が貯まらない(浪費ぐせがある)人よりも、「自分の人生を生きている人」が多そうです。

 

これらの特徴は、シゾイドパーソナリティの特徴と酷似しています。

程度の違いはあれど、単身FIRE民にはシゾイドパーソナリティ気質な方が多いと想像します。

 

パーソナリティに合った環境や人間関係を

ただ、自分のこだわりや信念が強い分、「潔癖で頑固」であるのがシゾイドパーソナリティの特徴でもあります。

基本的に孤独を好むので、協力をして仕事をするのは性に合わないし、上手く行かないそうです。

 

「俗世になじまない」や「社交的でない」など、サラリーマンをやるには不向きな特徴を有していますが、無理に自分の特性を変えようとするのは悪手だそうです。

パーソナリティに合わないことをしても無理が生じ、長続きしなかったり、楽しくない生活を強いられるからです。

 

それをよく理解しているからこそ、単身FIRE民はFIREを目指しているのでしょう。

世間に合わせて無理に定年まで働くのが苦しいのであれば、FIREはまさに最適な手段の一つになるはずです。

 

一方で、シゾイドパーソナリティの特徴があるからこそ向いている仕事というものも存在します。

 

  1. 芸術家
  2. 研究者
  3. プログラマー

 

一例ですが、これらは自然と孤独なることができ、精神的な世界も追求できるため、シゾイドパーソナリティの特徴を存分に生かすことができます。

 

今の仕事がしんどいのであれば、FIREを目指すと同時に、「孤独になることができ、己の世界を追求できる仕事」を探してみるのも面白そうです。

FIREする以外にも、他に最適解があるかもしれません。

   

まとめ

 

シゾイドパーソナリティ

  1. 孤独な環境を好む
  2. 質素倹約な生活
  3. 精神的価値 > 物理的価値

  1. 単身FIRE民にはシゾイドパーソナリティが多い?
  2. 無理に克服しようとすると逆効果
  3. 自分の特性を知り、孤独を取り入れることが大切

 

パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」で紹介されている12種類のパーソナリティの中で、シゾイドパーソナリティは唯一「無理に変える必要がないパーソナリィである」と解説されています。

 

シゾイドパーソナリティの特徴は一見短所のようでもありますが、環境によっては強烈な長所にもなり得ます。

自分のパーソナリティを深く理解し、自分に合う環境を作れれば、理想に近いライフスタイルをFIRE前に実現できるかもしれません。

 

 

本記事で紹介した「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」では、他にも様々な特徴を持つパーソナリティの解説と克服方法が書いてあります。ご興味があれば、是非読んでみてください。

他の記事でも紹介しましたが、孤独好きの方には「孤独の価値」もオススメです。

以上、終わりです。

 

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