そんな方向けの記事です。
あなたは一生でどれだけの時間を仕事に費やすか、考えたことはあるでしょうか。
1日8時間労働だとして、1年間で約1,920時間、40年間で約76,800時間費やすことになります。
仕事の目的が「お金を稼ぐこと」であっても、嫌々過ごしたり、モチベーションが低い状態で働くには、あまりにも長すぎます。
人生の貴重な時間を使うのであれば、モチベーションが低い状態よりは、低くない状態の方が日々の充実感があると思われますし、ストレスも少ないでしょう。
どうせ長い時間働くことになるのであれば、モチベーション高くとまで言わないまでも、まあまあなモチベーションを維持できると良いですよね。
モチベーションがある状態とは、どのような状態か

仕事のモチベーションが上がらないのになぜ仕事をしているか、と問われれば、それは「お金を得るため」という回答になるはずです。
「仕事をしないと金銭的に困ったことになるから」と言い換えることもできます。
そのような視点で考えると、モチベーションが低くても、仕事を行えている限りは目的を達成できていることになります。
しかし、モチベーションが低いのに仕事をしているのは、必要に駆られているからであって、自発的に行っているわけではありません。
仕事は自分で選べるし、実際そうしていても、それはやらなくてはいけないことの中から、なるべくマシなモノを選んでいるだけであるのが一般的だと思われます。
そういう意味では、モチベーションが低いのがむしろ「普通」な状態ではないでしょうか。
そのような状況であって、「モチベーションがある状態」とはどのような状態を指すのでしょう。
私的には「お金以外にも価値を見出せている状態」がモチベーションがある状態だと考えています。
社会(もしくはお客)に貢献している感覚であったり、能力が上がっている実感であったり、自分で立てた目標を達成することで充実感を得たり。
何かしらの付加価値がある場合、それがモチベーションに繋がると私は考えます。
もちろん、このような付加価値は仕事の本筋ではありません。
このような個人的な付加価値から給与(売上)が発生するわけではないので、付加価値を求める姿勢は何だか間違っている気もします。
しかし、私たちは売上を発生させるためのマシーンではないため、付加価値が存在しない限り、モチベーションは上がらないと考えます。
モチベーションが上がらなくても仕事を続けることができ(実際に多くの人がそんな状態)、仕事の最大の目的は達成できますが、低いモチベーションのままで働くメリットもないはずです。
モチベーションを下げる働き方とは

モチベーションをまあまあな状態に保つためには、無理に付加価値を追い求めるよりも、モチベーションを下げてしまう働き方を考え、それを避ける方法を取った方が良いかと。
付加価値は「追い求めるモノ」というより、気が付いていないだけで、「既に近くに存在している類のモノ」だと私は考えているからです。
したがって、モチベーションを下げずに平常運転できれば、意識次第でそれなりに付加価値を見出せると思われます。
モチベーションを下げる働き方を考えてみると、下記の2つに大別できそうです。
- 理想と現実の乖離が大きい
- 搾取型の働き方
①理想と現実の乖離が大きい
9割以上はこの分類に当てはまるかと。
本当はリモートで働きたいけど、通勤に1時間かけて職場に行っている。
働きたくなんかないけど、なんだかんだ毎日働いている。
このように、理想と現実に乖離があるとき、人はモチベーションを下げてしまうと思われます。
乖離を埋めようと努力し続けられる人は良いのですが、そうでない人はなかなかモチベーションが上がらないはずです。
多くの場合、理想が現実離れしている点に原因があるんじゃないかと思います。
現状を正しく認識できていない、と言い換えても良さそうです。
この場合、現状を客観的に分析し、今の理想を「手に届く理想」に修正する作業が有効だと考えます。
もしくは、理想(目標)を細分化するのも効果がありそうです。
人は手に届かないものをぼんやり想像していても、現実との乖離に頭を悩ませるだけだと考えます。
②搾取型の働き方
金銭的に正当な対価を受け取れていない場合です。
残業代が支払われていなかったり、使えるはずの制度が使えなかったり。
そんな不当な扱いを受けている場合は、仕事の対価を得られていないわけで、仕事の最大の目的をも達成できていないことになります。
そのような状況でモチベーションなど上がるはずもなく、少しずつ消耗していく結果になるはずです。
この場合は転職する以外に方法はないように思います。
明らかにおかしな環境では、自分を変えるよりも環境を変える努力をした方が良さそうです。
自己肯定感を下げない働き方がモチベーションを維持する

前述の「理想と現実の乖離が大きい」と「搾取型の働き方」は、総じて「自己肯定感を下げる働き方」です。
自身の現状を肯定できないため、モチベーションなんて上がるはずもありません。
自己肯定感を下げない働き方について考えてみると、これは抽象度が高すぎて一般化はできなさそうです。
ただ、自己肯定感を下げてしまう要因は確実にあるわけで、それを個々人で明確にすることはできると思います。
内省を繰り返し、自己理解を深め、現状を客観視する作業が必要不可欠だと思われます。
この作業を定期的に行った上で、コツコツ地道に改善するのが何だかんだ近道なんじゃないかと。
嫌なこと、モチベーションが上がらないことは一気に解決したいものですが、そのようなことはまずできないと考えた方が建設的です。
日々考えて行動しなくてはならない分、面倒ではありますが、そのよう地味な作業を怠ったが故に、低いモチベーション働くサラリーマンになってしまうのだと想像します。
日々考えることは確かに面倒ではありますが、低いモチベーション働くような「受動的な面倒臭さ」よりも、面倒臭さを主体的に受け入れた方が遥かにマシですし、長い目で見て、自身を楽にさせる方向に進むはずです。
まとめ
- モチベーションが上がらなくても目的は達成できる
- モチベーションを上げるには仕事に付加価値が必要
- 自己肯定感を下げている要因を地道に減らすのが有効
「現状を把握して、地道に改善しましょう。」という当たり前な結論になってしまいました。
しかし、現状の不満は過去の自分が時間をかけて積み重ねてきたものであるため、それを一気に解決する方法がないのは、ある意味当然なことです。
身も蓋もないことを書いていますが、この身も蓋もなさを受け入れることが、モチベーションをまあまあな状態にすることへの第一歩なのかなと考えます。
以上、終わりです。
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