人生の4分の1が過ぎた時に訪れる、幸福の低迷期について

FIRE
20代後半〜30代前半で、人生に対する焦燥感がある

そんな方向けの記事です。

 

最近、Twitterで「クォーターライフ・クライシス」というワードを目にしました。

こちらのツイートです。

 

あまり知られていないのですが、20代後半から30代は「クォータークライシス」がやってきます。人生に焦り、幸福度が下がり「自分の選択肢は間違っていた」と思い込みます。でも安心してください。どんな選択肢を取っても不安はやってきます。そして「無駄に落ち込む必要なんてない」が正解です。

 

いいねやリツイート数からもわかるように、人生に対する焦燥感に身に覚えがある人は相当数いるようです。

 

私自身もこの年齢層に該当しており、同じような感覚に襲われる時があります。

 

「自分がした(している)選択は間違っているのではないか」

「自分の人生、何だか閉じ込められているように感じる」

 

こんな感じです。

 

このように感じるのには何らかの理由があり、理由があるからには対策のしようがあると考えます。

 

 

そこで本記事では

幸福の低迷期(クォーターライフ・クライシス)の原因と対策

について考えてみたいと思います。

 

問題は自分の内面にある

まず、20代後半〜30代前半の人が人生に焦る理由を考えてみましょう。

 

周りと同じような生き方をする場合、多くの人は高校、大学(+大学院)へ進学し、普通に就職します。

このルートで行くと、20代後半は「社会に出て3〜5年くらい経った時の年齢」となるでしょうか。

 

社会に出て3〜5年経つと、他人との違い(職業、収入、ライフスタイル、価値観、家族構成など)が嫌でも明らかになってきます。

学生までであれば、普通に勉強して部活(サークル)でもやっていれば、他人との能力差を感じることはあっても、「人生の差」のようなものはあまり感じないでしょう。

みんな似たような選択をしてきた者の集まりで活動するので、自分の人生に疑問を持つ機会は少ないと思われます。

 

しかし、社会人になってからはそうではありません。

20代後半にもなると、自分が今までしてきた選択の数々が明確な差となって現れます。

成功している(ように見える)学生時代の友人や、SNSで同世代の(キラキラした)日常を見ていると、何だか自分が劣って見えてしまったり。

そして、ふと自分の人生を振り返った時、「こんな人生で良いのだろうか」という考えが頭の中をグルグルと回り、無駄に焦ってしまうのではないでしょうか。

 

このような思考になるのは、他人との比較によって「自分にはアイデンティティー(自分は自分であるという自己認識)がない」という感覚になるからではないかと想像します。

何者にもなれていないことに気付く」と、言い換えてもいいかもしれません。

このような感覚になる時期、期間は人によって異なると思われますが、大体20代後半〜30代前半の範囲に収まるのだと解釈します。

 

他人の真似では解決にならない

「アイデンティティーがない」という感覚になるのは、人生の軸がないからつい他人と比較してしまうところに原因があると考えます。

「自分はこういう風に生きていく」という確固たる意思がないから、徐々に自分の人生に自信が持てなくなる、そんな流れかと。

 

ただし、これは至って普通で、確固たる意志を持って生きている人なんてそう多くはありません。

日本人の文化特性上、空気を読み、周りに合わせ、他人に迷惑をかけないようにと考える人が多く、そんな中で自分自身を確立するのは簡単ではないのです。

 

そのように考えると、確固たる意思がないまま、他人の真似をする形で重大な決断をしてしまうと、人生に対する焦りが増す結果になると思われます。

例えば、転職や結婚、FIREなどがそうです。

 

本ブログはFIREをメインテーマにしているので、FIREについて考えてみます。

昨今、空前のFIREブーム(?)であり、人生の大きな目標として掲げる人も少なくありません。

実際にFIREして幸せそうに生きている人たちを見ると、自分もFIREすれば幸せで豊かに暮らせるような気がしてきますが、これは前提条件によると考えます。

 

現在FIREして幸せそうに暮らしている人は、自分と深く向き合い、自分の価値観を明確にし、時間をかけて準備をしてきた人たちです。

その過程を知らぬまま、FIREという結果だけを見て羨ましく思い、勢いで会社を辞めるなどをすると、後悔し人生に焦る結果に繋がると思われます。

 

自分の考えを持ち、小さな意思決定を積み重ねる

ここまで見てきたように、幸福の低迷期(クォーターライフ・クライシス)には「人生の軸のなさ」が主な原因だと私は考えています。

そして、「人生の軸」は自分の内面を探せばすぐに見つかる類のモノではないとも考えます。

今まで強い意志で自分の人生を切り開いてきた人ならまだしも、なんとなく周りと同じような生き方をしてきた人(普通の人)にとって、「自分が何をしたいのか」はパッとは出てこないものです。

それだけ、自分の欲求への感覚が鈍っているのだと思われます。

 

現状を改善するためには、今からでも自分の考えを持って、自分の意志で生きていくほかないと考えます。

現状を受け入れ、肯定することがすぐにできれば良いのですが、そんなに簡単な問題ではありません。

 

自分の考えを持ち、小さな意思決定を積み重ねること

 

これを繰り返すことにより、今の自分を認め、幸福の低迷期を脱することに繋がると考えます。

 

まとめ

  1. 20代後半〜30代前半は他人との「人生の差」を感じやすい
  2. 人生に軸がないから他人と比較してしまう
  3. 自分の考えを持つ+小さな意思決定が大切

 

幸福の低迷期(クォーターライフ・クライシス)は誰にでも起こりうることのようです。

ですから、過度に落ち込むことなく、焦らず少しずつ前に進んでいけば良いのではないでしょうか。

自分の考えを持って小さな意思決定を繰り返していけば、自ずと道は開けるはずです。

私も焦らず前に進みます。

 

 

最後に本を1冊紹介します。

自分の考えを持って小さな意思決定をしていくためには、ちきりん著の「自分の意見で生きていこう」が役に立つかもしれません。

考えることは今この瞬間できることですが、それが本当に「自分の意見(考え)」なのか、「単なる反応」に過ぎないのかが区別できるようになります。

必要なのは「反応」ではなく、自分の「考え」です。

 

 

 

以上、終わりです。

 

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