資産形成で人生の選択肢は増えるが、いつかは選択しなくてはならない

FIRE

資産を増やして人生の選択肢を増やしたい
将来のため、倹約に励んでいる

そんな方向けの記事です。

 

「資産形成をして人生の選択肢が増やしたい」といった類のフレーズはTwitterをやっているとよく見かけます。

資産形成と選択肢を増やしたいという想い、どちらも今よりも良い状態であろうとする前向きな姿勢の表れであり、そのような姿勢が未来を明るくするのは間違いないでしょう。

 

一方で、「選択肢を増やしたい」と想う理由を考えてみると、選択肢を増やすだけでは心は満たされないものと想像します。

なぜなら、最終的な目的は「選択肢をコレクションすること」ではなく、「自分の意思で積極的に何かを選択をすること」にあるはずだからです。

 

そのように考えると、人生の選択肢を増やす行為は「積極的に何かを選択すること」を阻害しているようにも思えます。

選択肢が増えすぎると、選ぶことが逆に難しくなるためです。

 

そのため、自分の意思で積極的に何かを選択するためには、選択肢を増やし続けることとは別のアプローチが必要だと考えます。

 

 

本記事では

「資産形成により人生の選択肢を増やしたい」と考える人が抱えている問題点と解決法

について考えてみたいと思います。

 

増えた選択肢を認識できるとは限らない

そもそもの話、資産形成をすれば人生の選択肢は増えるのでしょうか?

 

これは間違いなく「YES」でしょう。

資産が増えればお金が制限要因になっていた選択肢を選べるようになるため、人生の選択肢は自ずと増えます。

 

では、増えた選択肢を認識できるか?と聞かれたらどうでしょう。

 

これに関しては条件付きの「YES」だと考えます。

例えば、見たことも聞いたこともないような体験がこの世にあったとして、資産が増えることでその選択肢を認識できるようになるわけではありません。

既に認識しているものを選択できるようにはなっても、認識できていないものに関しては選択肢になり得ないと思われます。

 

要するに、資産を増やすことで選択肢が無限に増えていくのではなく、自分が認識している世界の中でしか増えていかないのです。

 

自分が認識している世界に「自分の意思で積極的に選択したいこと」があれば、これでも何の問題もありません。

しかし、「選択肢を増やしたい」と願うのは、「認識している世界に積極的に選択したいことがない(または少ない)」という現実があるからではないか、と分析します。

なぜなら、既に積極的に選択したいことがあるのであれば、「選択肢を増やしたい」といった漠然とした願望は持たないと思われるからです。

 

もしその通りであれば、資産形成と同時に「自分の認識できる世界」を広げていく必要があると考えます。

例えばの話ですが、平日は家と会社の往復で土日はスマホや昼寝、といったサイクルでは、資産は増えていても「積極的に選択したいこと」は見つかりません。

新たに何かを選択することでしか「自分の認識できる世界」は広がらないし、「積極的に選択したいこと」も見つからないのです。

 

選択肢を増やし続ける人生になりかねない

冒頭でも述べましたが、闇雲に資産を増やすだけでは「選択肢のコレクション」になりかねません。

どこかで何かを選択しない限り、死ぬときが一番お金持ち状態となってしまい、後悔することに繋がります。

 

もちろん、資産を増やしていれば「不自由な選択を迫られる事態」は回避しやすくなります。

そのような状態が日々の安心感に繋がるのは間違いないでしょう。

 

その一方で、「死ぬときの後悔すること」としてよく見かけるものに「自分のやりたいことをやらなかったこと」があります。

これは安心を求めて暮らして行った先に後悔することなのかもしれません。

 

ここでも同じ結論に行き着きますが、どこかで新たな選択しない限り、どこか満たされない状態が続くのではないかと予想しています。

 

新たな選択をすれば「自分の認識できる世界」は広がります。しかし、未来の選択肢自体は狭まるかもしれません。

高校生より大学生、大学生より社会人の方が未来の選択肢は少ないと思われますが、自分の意思で積極的に何かを選択してきた人なら後悔はないはずです。

 

このように、選択肢を狭める行為にこそ意味があり、実は本来求めていることではないか、と私は思います。

 

加齢とともに選択肢は減っていく

増やしていった選択肢は永遠に増えていくのではなく、加齢とともに少しずつ減っていきます。

30歳までにしかできないこと、40歳までにしかできないこと、50歳までにしかできないこと、、、

肉体的精神的衰えにより、今までは選択可能だったことが選択できなくなることはいくらでもあると思います。

「1億円持っている老人」より「100万円持っている若者」の方が、残りの人生を考えた場合の選択肢は多いのです。

 

そのように考えると、「資産を増やして人生の選択肢を増やしたい」という願いは、選択肢を増やしながら選択肢を減らしているようにも見えます。

 

ここでも同じ結論になるのですが、新しく何かを選択することがやはり重要です。

それが何かは人それぞれですが、今までと違う行動(時間やお金の使い方)が鍵になるのは間違いないと思われます。

 

まとめ

  1. 資産が増えても、増えた選択肢を認識できるとは限らない
  2. 選択肢を増やし続けても後悔するかもしれない
  3. 加齢と共に選択肢は減る

 

色々と書いてきましたが、言いたいことは一つだけ。

資産形成は継続するとして、近いうちに新たな何かを選択しましょう

 

私自身、FIREを目指して投資や倹約等を行なっていますが、選択を先延ばしにしてきた自覚があります。

資産を増やせばその分生きやすくはなるはずですが、生きやすさが全てではないはずです。(少なくとも私はそうです。)

積極的に何かを選択した分だけ、人生は豊かになっていくと私は思います。

 

 

あなたも次の土日にでも何かを選択してみてはいかがでしょうか?

(ちなみに、私は新たにキャンプを始めてみました)

 

 

以上、終わりです。

 

【関連記事】

コメント

タイトルとURLをコピーしました