現代の若者の傾向(いい子症候群)とFIRE願望について

FIRE
働いて5年も経っていないけどFIREしたい
熱中できることが特にない

そんな方向けの記事です。

  

あなたは「いい子症候群」という言葉をご存知でしょうか。

「現代の若者に多く見られる傾向」を指す言葉で、具体的には下記のような傾向を指しています。

 

  1. 目立ちたくない
  2. 競争が嫌い
  3. 自分で決めるのが苦手
  4. 安定思考
  5. 特にやりたいことがない

 

少々乱暴かもしれませんが、上記のような傾向は昨今のFIREムーブメントとある程度関連がある、と私は考えています。

特に、やりたいことがない若者にとってFIREは格好の逃げ場になり得るため、現実からの逃避的な意味でFIREを目標にしている人も少なくないように思えます。

仮に「いい子症候群」の特徴を持ったままFIRE達成できたとして、その先の未来は果たしてどのようなものになるのでしょうか。

 

 

本記事では「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」という本を参考にしつつ

「若者の傾向(いい子症候群)とFIRE願望の関係」

について考えてみたいと思います。

 

 

現代の若者の傾向(=いい子症候群)について

いい子症候群の特徴は冒頭で挙げた以外にも色々あります。

 

  1. 自己肯定感が低い
  2. 評価されるのが怖い
  3. 言われたこと以上はしない
  4. 打たれ弱い
  5. 傷つく、傷つけることに敏感

 

これらのいい子症候群は、おそらく「特にやりたいことがない」ことが大元の原因ではないか、と私は考えています。

 

特にやりたいことがない、別にどちらでもいい、誰かに決めてもらいたい、指示してくれればそれはやる。

そんな考えで生きていると、当然競争なんてしたいと思えないし、目立つことは避けたくなるし、評価されるのも怖くなる。だから結果的に自己肯定感は下がるし、傷つくのも恐れるようになる。

 

私自身や周りの若者、SNSを見ていると、そんな負のスパイラルに陥っている若者は少なくないのでは?と思います。

 

いい子症候群の若者はFIRE願望に傾倒しやすい?

いい子症候群とFIRE願望を結びつけるのは乱暴ですし、話が飛躍しすぎです。

ですが、いい子症候群のままでいると「FIREという生き方が魅力的に写りやすい」というのはあると思います。

  

いい子症候群の特徴を持ち合わせていると、当然仕事のモチベーションが上がることはありません。

モチベーションは上がらないのに、生活のためには仕事をしなければならない。しなければならないから、尚更仕事をしている今の状況の悪いところばかり目につくようになる。そんな状況ではますます仕事へのモチベーションは下がっていく。

そんなとき、FIREという生き方は「今の自分を救ってくれる選択である」と思いやすいのでは、と想像します。

 

仮に仕事自体にモチベーションが高くなくても、仕事以外で熱中している趣味や生きがい、楽しみがある人は、それを燃料に仕事をこなせている印象があります。

 

要するに、仕事だけでなく、人生全般において特にやりたいことがないようないい子症候群の人は、毎日が「やりたくないこと」で埋まりやすくなるのです。

「やりたくないこと」を人生から追い出すにはFIREが最適な方法だ、と考えるようになるのも無理はないかと思います。

 

いい子症候群のままのFIREは悲惨

さて、いい子症候群のままFIREできたとして、その後どうなるのでしょうか。

 

おそらくFIRE前よりはストレスが少なく穏やかに生きられるはずですが、味気のない毎日が訪れるのでは?と予想します。

嫌なこと、やりたくないことが占める毎日ではそれでも良いと考えるかもしれませんが、何か活力を持って取り組めることがない日々がずっと続くとなると、(客観的に見て)幸福度の低い生き方になってしまいます。

平日のストレスと休日の休息という緩急がなくなる分、FIRE後の方がかえって「つまらない」と感じるかもしれません。

 

このままでは、せっかく時間と労力をかけてFIREしたのに、別の問題が顕在化してしまうだけです。

いい子症候群の特徴を持つ人がFIREを目指すのであれば、資産形成と同時並行でいい子症候群から脱する試みが必要がある、と私は考えます。

 

先生、どうか皆の前でほめないで下さい」では、いい子症候群から脱する地味だけど効果的な方法として「メモをとる、質問をする」の2つを挙げています。

この2つがあれ仕事に主体的に取り組めるようになる、とのことです。

 

私的には上記2つに加え、「プライベートでやりたいこと取り組むこと」が重要だと考えています。

仕事終わりや休日の過ごし方で、日々の充実度は変わってきます。

やりたいことが見つからないのであれば、なんでもいいからやってみることが大切です。

 

 

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まとめ

  1. 「やりたいことがない」&「FIRE願望」は危険思想
  2. FIRE願望を持っている理由をよく考察した方がいい
  3. いい子症候群を脱すれば人生が面白くなる

 

FIREできたとしても人生はゴールではありません。その先も長い人生が続いていきます。

今ままでやりたいことがなかったのに、FIREしたら(時間ができたら)やりたいこと、好きなことが見つかるなんて虫のいい話はありません。

忙しくても何かに興味を持ってみる、好きなことを見つける等のいい子症候群から脱する努力をしないと、人生が緩やかにつまらなくなります。

 

逆に言えば、今のうちからやりたいことを見つける努力をしていけば人生は緩やかに面白くなっていくと思うのですが、いかがでしょうか。

 

 

以上、終わりです。

 

 

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コメント

  1. アバター こん より:

    あんたもたぶんやりがい症候群にかかっていると思う。

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