FIRE後には3つの状態があり、それぞれ自由に行き来できる

FIRE
FIRE後はどのような生活になるか考えることが多い

そんな方向けの記事です。

 

FIREを目指していると、下記のような文言を見かけることはないでしょうか?

 

  1. FIREしても仕事しないと暇だろう
  2. FIREしても仕事に戻りたくなる人もいる
  3. FIRE後は読書や趣味で自由を満喫している
  4. 「やらなくてはいけないこと」がなくて幸せ

 

予想と実体験が混じっていますが、FIRE後の生活に関しての捉え方は、人によってバラバラです。

人それぞれ価値観、考え方が異なるので、FIREに対する捉え方が異なるのは当然と言えば当然です。

 

しかし、実際にFIREしている(していた)方々の意見をパターン分けしてみると、おおよそ3パターンに収まるように観察されます。

同じFIREという選択をしても、求めているもの、心地よい状態がどうやら人によって違うようです。

 

ひとえに「FIREしたい」と言っても、「3パターンのどれを求めているのか」によって、見えている未来が異なると思われます。

 

本記事では

FIRE後に訪れる3つのパターンとそれぞれの関係

について考えてみたいと思います。

 

FIREと筋トレは似ている【3つのパターンについて】

唐突ですが、私の趣味の1つに筋トレがあります。今年(2021年現在)で6年目です。ジムに週5日通っていた時期もありました。

長く続けていると、ジムに来ている人たちが「どのような状態を目指しているか」がなんとなくわかってきます。

 

  1. トレーニングメニュー
  2. 体型
  3. 服装
  4. 飲み物
  5. 通う頻度

 

上記要素から推測すると、ジムに来て筋トレしている人が目指している状態は下記の3パターンに分類できるように思います。

 

  1. 運動不足の解消
  2. 健康、スタイルの維持
  3. 筋肥大

 

①(運動不足の解消)は現状に不満があり、それを取り除きたい気持ちがモチベーションになっているタイプです。運動不足が一時的に解消できて満足したのか、早々とジムから見かけなくなることもしばしばです。「痩せたい、筋肉をつけたい」と思って筋トレを始めても、すぐに辞めてしまうのであれば、「運動不足の解消」が本当の欲求だと思います。

 

②(健康、スタイルの維持)は現状に満足しており、それを維持することをモチベーションにしていると思われます。筋トレ自体も楽しんでおり、通う頻度も高いのが特徴です。

 

③(筋肥大)は現状よりも更に筋肉を付け、鏡に映る自分に、より満足したいというモチベーションを持っています。筋トレを非常に楽しんでおり、通う頻度が高いのですが、筋トレ中一番苦しそう見えるのがこのタイプです。

 

同じようなことが、FIREを目指している人にも言えそうです。

Twitterを見ていると、FIREを望む人が目指している状態は3パターンあるように観察されます。

 

  1. 長期的な休み
  2. 働かなくてもよい状態
  3. 高次元の自己実現

 

① 長期的な休み

FIREというより、一時的な自由を求めているタイプの人です。FIRE後の長い人生を見据えているのではなく、FIRE後の数ヶ月〜数年を見ている場合が多いように見えます。

 

② 働かなくても良い状態

とにかく働きたくないタイプの人です。ストレスやしがらみが少なく、平穏な日常を求めており、それを一生続けることを目標としているように思われます。

 

③ 高次元の自己実現

FIRE後にやりたいことが複数あり、自分の人生をより良くしたいという気持ちが非常に強いタイプの人です。とても高い熱量を持っており、行動量も多いと感じます。

 

どれが良いとか悪いとかの話ではなく、単に「3パターン存在しているな」という観察結果です。また、必ずしも明確に区別できるわけではなく、ベン図のように複数またがっているケースも見受けられます。

 

FIREの状態はそれぞれ行き来できる

この3つの状態、FIRE後もずっと同じ状態が続くかというと、そうでもないように思います。

 

先ほど筋トレを例に出しましたが、筋トレをする人が目指す状態は時間とともに変化します。

最初は①(運動不足の解消)を目指して筋トレを始めたつもりが、どんどん筋トレにのめり込んでしまい、②(健康、スタイルの維持)→ ③筋肥大 へと移行するケースです。

また、③を目指していたつもりが、限界を感じてしまい、② → ①へ移行するケースもあります。

 

同じように、FIREした後も時間とともに合う状態が変化する場合があると想像します。

 

FIRE前は③(高次元の自己実現)を求めていたが、FIRE後は②(働かなくても良い状態)に落ち着くケース。

②を求めていたが、①(長期的な休み)が自分に合っていたと気付き、最終的にはFIREから離脱(再就職)するケース。

②を求めていたが、時間ができたことにより新しいことに挑戦し始め、③に移行するケース。

様々なケースが考えられます。

人間の行動、精神状態は置かれた状況や時間によって変化するのが普通です。

当初の目標のままで自分を縛る必要はどこにもなく、状態は絶えず変化しても問題ないはずですし、自然とそうなります。

 

FIREしたのであれば、その辺は完全に自由でしょう。

 

その時々で合う状態が変わる?

「FIREしても暇になるだろう」「いや、そんなことはない」という議論をよく見かけます。

しかし、「合う状態は時間とともに変化する」という観点から考えると、不毛な議論であるように思います。

自由な時間が増えた分、暇になることは当然考えられますし、何かに熱中して忙しく過ごすことも当然考えられるからです。

 

  1. 暇な状態がずっと続く
  2. 何かに熱中している時期がずっと続く

 

のように、連続的な状態が続くのではなく、様々な状態が絶えず変化する不連続な状態の方が現実的です。

 

一度始めた趣味を一生続けるとは限らないように、FIRE後も「その時々で自分に合う状態は変わる」のが自然だと考えます。

 

FIREして自由を勝ち取る予定なのに、FIRE後の状態を一つに縛る必要もないのでは?と思うのですが、いかがでしょう。

 

まとめ

 

FIRE後の状態
  1. 長期的な休み
  2. 働かなくてもよい状態
  3. 高次元の自己実現
  1. FIREの状態は3パターンある
  2. それぞれ行き来できる
  3. その時々で合う状態は変わる

 

人間、数ヶ月〜数年で、考え方や行動がガラッと変わったりすることがあります。

FIRE後もおそらくそういった変化があるのだろうと思われます。

 

したがって、FIRE前から「FIRE後は〇〇をして過ごす」と自分を枠にはめてしまうのではなく、変化を楽しみにしておく程度でも良いのかもしれません。

獲得した自由の使い方は人それぞれで、完全に自由です。

 

 

以上、終わりです。

 

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