と考えている方向けの記事です。
「FIREすればもっと自由に生きられるのに」というのは、確かにその通りだと思います。
FIREすれば労働(会社)からは解放されるので、時間的に拘束されることは少なくなります。
人間関係も前より選べるはずですので、ストレスも減ることでしょう。
しかし、FIREしたからと言って、自由に生きられるかどうかは別問題だと私は考えています。
仮に、FIREしてもやることがなく、毎日YouTubeをダラダラ見る生活だとしたら、果たして「自由に生きている」と言えるのでしょうか?
もちろん、これは極端な例です。
しかし、程度の違いはあれど「FIREしても自由に生きられているのか怪しい」という状態は、パターンとしてはあり得ます。
もし、FIREしても自由に生きられるとは限らないとしたら、「自由に生きる」とは果たしてどのような状態なのでしょうか?
本記事では、「自由」というものを改めて考え
「FIREして自由に生きたい」とはどのように生きることなのか
を考えてみたいと思います。

(※あくまで私個人の考えですので、「ふ〜ん、こう考える人もいるんだ」くらいの軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。)
「自由」とはそもそも何か

私が非常に共感している「自由の定義」を紹介します。
森 博嗣さんが書かれた「自由をつくる 自在に生きる」(集英社新書)の表紙カバーに、下記の言葉が書かれています。
自由とは何だろうか。それは、単に義務がない状態のことではない。何でもしてよいと放り出された状況のことでもない。自分の思いどおりになること――これが「自由」なのだ。
私も同じような考えで
「束縛が少なく、自由な時間がたっぷりあり、何をやってもいい状態=自由」
ではないよなと考えていました。
「束縛が少なく、自由な時間がたっぷりあり、何をやっても良い状態」であったにも関わらず、自由とは言い切れない時期が私にはありました。
それは、大学時代です。一時期、1日2時間はソシャゲに費やしていたと思います。
今思えば、完全に時間の浪費です。
自由な時間がたっぷりあったからか、明確な目的意識がなかったからなのか。安易な娯楽を求めているだけで、自分の思い通りに生きている(自由)とは言い切れない時間の使い方だったと思います。
このように考えてみると、時間がたっぷりあっても、「自由に生きられるかどうか」は時間の使い方次第という結論に行き着きました。
「FIREしたら自由になれる」はFIREを過信している

「FIRE=即自由」ではない、というのが私の考えです。
何かやりたいことがあり、そこに向かう努力があって、やっと「自由」に近づくイメージです。
少し煽るような言い方になってしまいますが、「FIREしたら自由になれる」と短絡的に考えている人がいるのであれば、その人はFIREを過信していると思います。
確かに、FIREした瞬間〜1年くらいは「自由な時間」を満喫できるかもしれません。
しかし、FIREを目指している人が求めているのは、その先何十年もの人生が「自由」であることかと思います。
ただただ「自由な時間」があるだけでは「自由」にはなれません。
FIREしたとしても、「自由に生きるための継続的な努力」が必要不可欠なのです。
FIREは「自由に生きるための土台」

この認識が私の中で一番しっくりきています。
FIREして初めて「自由のスタートライン」というイメージです。
結婚でも同じようなことが言えます。
既婚の方は理解していただけるかと思うのですが、「結婚はゴール」ではありません。
(既婚者にとって)結婚はあくまでスタートライン。幸せに生きるための土台のようなものかと思います。
土台の上に何を載せるか(どんな家庭を築くか)で、幸せな結婚生活ができるかどうかが決まります。
FIREも同様です。
「FIREという土台の上に何を載せるか」で自由に生きられるかどうかが決まると思うのですが、いかがでしょう。
まとめ
- FIREしても、自由に生きられるかどうかは時間の使い方次第
- FIREは「自由に生きるための土台」
- 自由に生きるためには、FIRE後も継続的な努力が必要
「FIREして自由に生きたい」と考えている人が最近増えていると聞くので、私自身も改めて「自由に生きること」について考えてみました。
私としては「FIREはそんなに万能なものじゃない」「FIREにはFIREの辛さ、厳しさがある」という考えです。
どんな環境、状況になっても、より良い状態を目指す努力は必要です。
- FIRE後も前向きな姿勢で人生に向き合うこと
- 情熱を持ち、目標に向かって努力すること
それによって、自分の人生が思い通りになること。
これが「FIREして自由に生きる」ということなのかなと思います。
本記事で紹介した「自由をつくる 自在に生きる」はFIRE後の「自由な生き方」を考える上で参考になる書籍です。
ご興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
以上、終わりです。
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