「良い大学、会社に入って周りから認められたい」
「みんなから好かれたい(嫌われたくない)」
「お金持ちになってチヤホヤされたい」
誰もがこのような考えを持った経験があるのではないでしょうか。
他者に認めてもらおうとする「承認欲求」は、程度の差はあれど、誰もが抱く本能的な欲求です。
しかし、「承認欲求」が強いと、他者の目を気にしてばかりになり、「不自由な生き方」となってしまいます。

「承認欲求」が強いと、FIREとは真逆の生き方になりそう…
FIREを目指している方は、
「人生の主導権は自分が握り、自分の価値観を大切にして自由に生きたい」
と考えていると思います。
「自由に生きたい」と願うのであれば、「不自由な生き方」になってしまう「承認欲求」を意識してコントロールする必要があるのです。
本記事では、
「FIREを目指すのであれば、承認欲求をコントロールすべき」
という考えを軸に、
「実際にどのようにすれば承認欲求をコントロールできるのか」
をお話しします。
「嫌われる勇気」について
「嫌われる勇気」とは、国内の累計発行部数200万部を突破した超ベストセラー書籍です。
「アドラー心理学」を一躍有名にした一冊で、人間関係から自由になるには「嫌われる勇気を持つこと」と説明しています。
本書では「承認欲求」を以下のように説明しています。
- 「承認欲求」は他者の評価に依存する
- 「承認欲求」は他者の人生を生きること(不自由)に繋がる
- 不自由に生きるくらいなら嫌われる勇気を持て!
FIREは本能を客観視してコントロールすることが大切


経済的に独立し、自由に生きたい!
このような考えを持っている方は、他者から評価されるよりも「自分の価値観を大切に生きたい」と思っているはずです。
しかし、心ではそのように思いつつも、
「他者から好かれたい」
「他者から評価されたい」
「嫌われたくない」
と、他者の評価を気になってしまうことも多いのではないでしょうか。
このような「承認欲求」は本能的な欲求ですので、気にしてしまうのは当然なのです。
しかし、「承認欲求」に従った思考や行動ばかりをしていては、自分の価値観を大切に生きる事はできません。
自分の価値観を大切に生きること(FIRE)を望むのであれば、本能を客観視してコントロールする必要があります。
FIREするためには「自分の課題」にのみ集中する

本能を客観視するためには、「課題の分離」が不可欠です。
「課題の分離」とは、欲求を下の2つに分けて考えることです。
- 自分がコントロールできる範囲の課題
- 例)馬を水辺に連れて行くこと
- 例)相手を好きになろうとすること
-
- 自分がコントロールできない範囲の課題
- 例)馬が水を飲むこと
- 例)相手が自分を好きになること
「自分の課題」と「他者の課題」を分離できていないと、自分がコントロールできない「他者の課題」で悩むことになります。

なんでこの人は私のことを理解してくれないんだろう?
と悩んだことありますが、私のことを理解するかしないかは「他者の課題」なのです。
理解してもらえるように説明はできますが、相手が理解するように相手をコントロールする事はできません。
最終的な判断を下すのはあくまで「他者」です。
そのように考えると、自分ができる範囲のこと(自分の課題)をしたら、それ以上悩む事は無駄なのです。
「他者から好かれたい」
「他者から評価されたい」
「嫌われたくない」
のような「承認欲求」は、コントロールできない「他者の課題」を含みます。
私たちは「他者の課題」に関してはコントロールできないものと理解し、「自分の課題」にだけ集中することが重要です。
このように考える癖が身につくと、「承認欲求」を分解して理解できるので、本能を客観視できるのです。
「承認欲求」をコントロールするにはどうすれば良いか

「課題の分離」を行い、「自分の課題」にのみ全力で集中すること。
これに尽きますが、
私の場合、具体的には以下のことを行い「自分の課題」に集中しています。
① 自分の価値観、目標を明文化する
自分の価値観が明確で、強い信念がない限り、「承認欲求」に従った思考、行動をしてしまいます。
自分の人生において何が一番重要か、どのように生きたいかは頭で考えているだけでなく、紙に書き出すことが大切です。
自分の価値観を明文化できたら、具体的な行動目標を立てましょう。
出来るだけ具体的に、かつ期限を決めて目標を立てるのが重要です。
紙に書き出したら、潜在意識に叩き込むように毎日確認します。
(このブログの場合、何を成し遂げたいのか、いつまでにどうなりたいのかを明文化して、毎日確認してから作業しています。)
「思考は現実化する」で有名な ナポレオン・ヒル も述べていますが、目標を紙に書き出すことでゴールが可視化され、行動に移しやすくなるのです。
② 「自分の課題」を抽出し、自己成長への糧にする
「承認欲求」は本能的な欲求なので、完全に消すことはできません。
「他者から好かれたい」
「他者から評価されたい」
「嫌われたくない」
といった欲求を感じたら、冷静になって「自分の課題」を抽出しましょう。
他者を評価軸にするのではなく、自分の行動を評価軸にするのです。
「他者から好かれたい」→ 「聞き上手になる」
「他者から評価されたい」→ 「仕事で実績を残す」
「嫌われたくない」→ 「相手を好きになる」
など、自分がコントロールできることだけに集中しましょう。
「承認欲求」は他者ではなく、自分にのみ焦点を当てれば、自己成長の糧にすることができます。
③ いっそ孤独になることを受け入れる
自分の価値観、信念を貫く過程で人に嫌われることがあれば、それはいっそのこと諦めましょう(笑)
私の場合、
「家族を大切にしながらFIREできれば、あとは最悪どうなってもいいや」と半ば開き直って生きています。
自分の人生を生きるためには、犠牲はつきものと考えてしまうのです。
自分の価値観がはっきりとした生き方をしていると、価値観が合わない人には嫌われたりします。
しかし、同じような価値観の人と繋がることができるので、かえって濃い人間関係が築けたりします。
私は嫌なものは嫌と言いますし、好きなものには全力で取り組んで生きています。
そのおかげで、私は気の合う友人が多くはありませんが、近い価値観の方とは繋がれている実感があります。
まとめ
FIREを目指すに当たって、「承認欲求」はFIRE達成の足枷になってしまいますし、コントロールしないと価値観と違った不自由な人生になってしまいます。
「承認欲求」をコントロールし、自由な人生にするためには、
「課題の分離」を行い、「自分の課題」にのみ全力で集中する。
具体的には、
- 自分の価値観、信念を明文化すること
- 「自分の課題」を抽出し、自己成長の糧にすること
- いっそ孤独を受け入れること
が効果的です。
この記事を閉じたら今すぐ「価値観、信念の明文化」をしてみましょう!
明文化すると本当に行動が変わり、「自分の課題」に集中するすることができますよ!
本記事の考え方を参考にした「嫌われる勇気」はAudible(オーディブル)ならを無料で聴けます。
読んだことがない方は是非聞いてみてください。もしかしたら、あなたのFIRE感が変わるかもしれません。