そんな方向けの記事です。
FIREを達成するために、資産額を目標にしている方が多いと思います。
「4%ルール」に従えば、想定される年間の支出からFIREに必要な資産の算出が可能で、ここを指標にしている人も少なくないはずです。
確かに、ルールに従えば「いつかは」FIRE達成できるのかもしれませんが、FIREの目的の方はどうでしょう?
あなたがFIREを目指す「本来の目的」は何でしたでしょうか?
理想とする生き方があって、その生き方を実現するために、FIREが適していたのではないでしょうか?
資産はあくまで「目的を達成するための道具」にすぎません。
一つの道具に固執しすぎてしまうと本来の目的を見失いやすい、私はこのように考えています。
何かを得るためにFIREを目指していたのに、いつ間にかFIREすることそのものが目的になってしまう、そんな感じです。
資産はもちろん重要なファクターですが、目的を達成する方法をあらゆる角度から模索した方が、結果的に満足のいく人生になると思われます。
そこで本記事では
「FIREを目指す上で資産額より重要なこと」
について考えてみたいと思います。
人生の方針には「曖昧さ」が必要
短期目線で何かを目指す場合、目標は具体的であった方が達成しやすです。
例えば、大学受験をする際、良い大学に入りたいと思って勉強するのと、〇〇大学に入りたいと思って勉強するのでは、後者の方が目標に近付く方法が具体的になるため、達成しやすいと思われます。
一方で、人生の方針は「方向性」を定めるくらいがちょうど良いのかもしれません。
自分が求めているのはだいたいあの辺だ、と目標を曖昧にしておくことで、自分の本質的な望みを見失いにくくなるからです。
何らかの好条件が揃ったり、極端なことをしない限り、FIRE達成には普通10年以上はかかると思われます。
その間、「FIREすること」を第一目標にしてしまうと、いつの間にか本来求めていることと真逆なことをしてしまったり、今を犠牲にしすぎることが増えるはずです。
そうならないためには、その都度軌道修正しやすよう目標は曖昧なままの方が良い、と私は考えます。
具体的な目標は「拘り」に繋がる
具体的な目標は達成しやすくなる反面、その目標に拘ってしまうきらいがあります。
「FIRE」のような目標を表す具体的な言葉があると、その言葉が脳裏にこびり付いてしまうからです。
「こだわりの〇〇」「〇〇にこだわりました」のように、何かに拘っていることを謳い文句にしている商品、店などがありますが、これは必ずしも良いことではありません。
何かに拘っていると時代の変化に置いていかれたり、変化を拒むような態度に繋がる可能性があります。
そうなってしまうと、一見良いように見える拘りが、逆効果になってしまうのです。
同様に、FIREに拘ってしまうと、自分自身の環境や感情の対応できず、「FIREを目指すこと」が一人歩きしてしまう恐れがあります。
短期的な目標であれば、拘りことが裏目に出ることはあまりないのかもしれませんが、長期的であれば話は別です。
拘れば拘るほど、本来の目的からは離れやすくなります。
目標に向かって進むときは、目標に拘らない姿勢が大切
以上のことから、「FIREを目指すのであれば、FIREに拘らない姿勢が大切だ」と結論づけます。
「そんな姿勢じゃFIREできないじゃん」という意見は正しいと思いますが、それはFIREに拘っている人の意見です。
FIREに拘るのではなく、自分はFIREに何を求めているのか、人生をどのような方向に持って行きたいのか、そんな抽象的な目標を掲げておく。
そうすることで、目的を見失わないで済みます。
目標を抽象的で曖昧にしておくことで、途中で実はFIREをする必要がないことに気がつくかもしれませんし、無理して蓄財しない方がかえって目標に近付くと考えるかもしれません。
数値目標で自分を雁字搦めにするよりも、自分の願望に素直になった方が、理想の生き方に近づける、と私は考えます。
まとめ
- 人生の方針は曖昧な方が良い
- FIREに拘りすぎていないか
- 拘らないように意識するくらいでちょうど良いかもしれない
FIREを目指し始めてすぐの頃は、お金の使い方や時間の使い方などをFIREに関連づけて考えがちです。
四六時中FIREを目指すような生き方よりも、日々を改善しながら人生を楽しんでいたらいつの間にかFIREしていた、という状態の方が、たとえ時間がかかっても豊かに生きられると思うのですが、いかがでしょう。
以上、終わりです。
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コメント
ほんとはFIREなんかしらずに投資だけ知っている状態で仕事するのが一番いいんだろうけど
もうこれだけFIREが知れ渡ってしまうと無理か