そんな疑問を持つ方向けの記事です。
結論から言うと、「FIREして幸せかどうか」はあなたにしか分からないことなので
「FIREして幸せかどうかは、やってみないと分からない」
が答えになります。
私自身、FIREを目指しているだけの身ですので、何を言っても説得力はないでしょう。
しかし、FIRE後の生活がより豊かで幸福感が高くなる過ごし方については、私なりの考えがあります。
下記ツイートの通りです。
FIREは利己的な願望なので、利他的な願望も併せて持つと、幸福感のバランスが良さそう。
困っている人を助けてあげられるような生き方もできるといいと思う。
わかりやすい例だと、寄付やボランティアなど。
自分の生き方にある程度満足できるようになったら、そのような行いもありだと思う。
— Lobster🦐FIRE (@musclefund_com) August 25, 2020
本記事では、「FIREを目指す場合は、利他的な願望も併せて持つと良い理由」を紹介します。
FIREは利己的な願望

FIREは自分のライフスタイルを追求した生き方です。
- 会社に縛られたくない
- 自由な人生を満喫したい
- 自分の人生を自分でコントロールしたい
目的や想いに差はあれど、あなたは自分の願望を叶えるためにFIREを目指していると思います。
あえてマイナスな言い方をすると、FIREを達成できたとして、あなたとあなたの家族くらいにしか影響はありません。
FIREという選択が他人の人生に与える影響は、おそらくないでしょう。
FIREを目指すということは、自分の利益をひたすら追求することでもあると思います。
そのため、FIREするために日々損得勘定で生きている方もいらっしゃるかもしれません。

少なくとも、私にはその傾向があります。。。
このように、FIREは非常に「利己的な願望」だと私は考えています。
もちろん、「利己的な願望」が悪いなんてことを言うつもりは全くありません。
自分の利益の追求は、金銭的には間違いなく豊かになると思います。
しかし、視野を広げて「利他的な願望」も併せて持っていると、人生がより豊かになると思うのです。
利他的な人は幸福感が高い

誰かのために何かをしてあげたり、感謝を述べられると嬉しくなる経験は誰にでもあると思います。
一方、自分のことだけを考えていると、なんとなく心が寂しかったり、息苦しさを感じることはないでしょうか。
これらを「認知的焦点化理論」の観点から説明します。
「認知的焦点化理論」は、人が物事に向き合うときに、どのくらい他人のことを配慮できるかという観点から、人を分類する試みのことです。

- 横軸→「自分との関係性」右に進むほど関係は遠くなる
- 縦軸→「時間」上に行くほど思いを及ぼす時間が長くなる
- 両軸を結んだ「配慮の範囲」を面積で表す
- 面積が狭い人ほど損をする
- 面積が広い人ほど得をする
つまり
- 利己的な人は損することが多く
- 利他的な人は得することが多い
ということを示しています。
冒頭で例を挙げた
- 自分のことだけを考える
- 誰かのために何かをする
という行為は、下記のように解釈することもできます。
- 自分のことだけを考える(利己的)→ 損する → 幸福感が低い
- 誰かのために何かをする(利他的)→ 得する → 幸福感が高い
もちろん、すべての行動がこれに当てはまるという意味ではなく、そのような傾向があると考えてください。
このように、「利他的な行動ができる人は幸福感が高い」ということができます。
利他的な人は幸福を感じる機会が多く、その積み重ねで人生が豊かになっていくのです。
FIRE以外に利他的な願望も併せて持つと、幸福感のバランスが良い

FIREは「利己的な願望」です。
「認知的焦点化理論」の図でいうと、狭い範囲で物事を考えている状態とも言えます。

利己的な状態が悪いとは全く思いません。
しかし、他人のことを思いやるような利他的な行動が取れると、ただFIREを達成するより幸福感が高く、より豊かな人生になると思うのです。
FIREを目指すような方は情報感度が高く、物事をよく考えている方がほとんどです。
資産額が同世代より多い割に支出が少なく、一般的に見て生活に余裕がある方が大多数だと思います。
せっかく生活に余裕があるのですから、他人を幸せにできるような「利他的な願望」も併せて持っていても、悪くないのではないでしょうか。
「利己的な願望」と言っても、ちょっとした行動なら明日からでもできます。
- 仕事が忙しそうな人に困っていないか声を掛けてみる
- 募金箱に小銭を入れてみる
- プレゼントをしてみる
今のうちから小さな行動を起こしつつ、FIRE後の自由な時間の一部を、利他的な行動に当てられないか考えておくのも悪くないと思います。
- ボランティアをする
- 得意を生かして社会に貢献する
- 何かしら役に立つ情報発信を行う
簡単に例を挙げてみましたが、あなたができることなら何でもいいと思います。
そのような想いや行いが、巡り巡ってあなたの幸福感も高めてくれるはずです。
以上のように
- 自分の願望が叶うことによる幸福感(FIRE)
- 他人の幸せにすることによる幸福感(利他的な行動)
両方があると、幸福感のバランスが非常に良いと私は思います。
まとめ
- FIREは利己的
- 利他的な行動は幸福感を高める
- FIRE後は利他的な行動を継続して行うと、幸福感のバランスが良い
- 今のうちから小さな行動を起こしておくことが大切
FIREを目指していると、ついつい自分のことだけに目が向きがちですが、他人のことを思いやるのも悪くないと思います。
あなたもぜひ
「FIRE後は◯◯をして、〇〇に貢献したい!」
のような、「利他的な願望」も併せて持ってみてはいかがでしょうか。
以上、終わりです。
本記事内容を考えるきっかけになったのは、アダム・グラントの著書「GIVE&TAKE」です。
「情けは人の為ならず」を行動科学の理論と実証研究によって裏ずけた名著です。
FIREや「認知的焦点化理論」に関しては全く書いてありませんが、興味がある方は是非読んでみてください。
FIRE後の生活が幸せかどうか確かめる手段の一つに「擬似FIRE」があります。
「擬似FIRE」をしてみると、自分の価値観を改めて深く考えるきっかけになりますよ!
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