「FIRE願望」が強いのは、あなたが「5歳児の大人」だからかも

FIRE
会社で働くのがしんどいからFIREしたい
会社での責任は、自分には荷が重すぎる

そんな方向けの記事です。

 

先日『「大人になりきれない人」の心理』という本を読みました。

この本では、人生が辛いのはあなたが「5歳児の大人」だからである、と書かれていました。

「5歳児の大人」とは、社会的には大人として責任を負う立場でも、精神的には未熟であり、誰を守るより守られる方が合っている人のことを指しているようです。

 

「FIRE願望」をお持ちの方の中には、「社会的責任から逃れたい」「楽に生きたい」と考えている方も多いように観察されます。

私自身も上記のような想いが強く、出来るだけ自分が快適になるように、気楽に生きたいと願っております。

 

このように考えるのは、我々が「5歳児の大人」だからかもしれません。

もしそうであるのなら、自分の精神面と向き合うことで、FIRE時期は変わらずとも、生きづらさを減らすことが可能であると思われます。

 

そこで記事では

「FIRE願望」と精神の成熟度合い

について考えてみたいと思います。

 

 

「FIRE願望」は幼稚か

冒頭の書き方だと、「FIRE願望を持っているのは精神が未熟だからだ」と言いたいみたいですが、もちろんそんなつもりはありません。

「自由に生きたい」「お金の不安から解放され、心穏やかに暮らしたい」「ストレス源を減らしたい」と考えるのは人間として当然です。

したがって、「FIRE願望」=「幼稚、精神的に未熟」とはなりません。

 

私が言いたいのは、上記のような「FIRE願望」を持っている理由が、社会的年齢と精神的年齢の乖離が原因だとしたら、お金を貯めるのと同時並行に自分の内面を省みた方が良さそうだ、ということです。

 

社会人をやっているからには、年を追うことに求められる責任は大きくなります。

長く生きて働いている分、年下や社歴が短い人よりも求められるモノは増えてきます。

まだすぐには辞められる目処が立っていないのであれば、社会に適応していく形で、自分の精神面をアップデートしていく必要があると考えます。

その方がFIREまでの期間のつらさを減らせると同時に、FIRE後の人生も有意義なものになるはずです。

 

精神的年齢は何で上がるか

では、精神的年齢はどのようにすれば上がるのでしょうか。

暦年齢、社会的年齢は年を追うごとに勝手に上がっていきますが、精神的年齢はどうも勝手には上がっていかないようです。

 

おそらく、必要なのは「負荷がかかる環境」と「負荷を乗り越えようとする努力」だと思います。

 

「負荷がかかる環境」に身を置くと、今までのやり方、考え方では通用しなくなっていきます。

その分、行動や考え方をアップデートし、精神的に成長するきっかけにすることができます。

しかし、既にそのような環境にいるはずなので、環境に関しては意識して求める必要はなさそうです。

 

一方、「負荷を乗り越えようとする努力」は意識しない限り持つことができません。

嫌なことから逃げることだけを考えたり、不平不満を言うだけでは決して乗り越えようとする努力はできないでしょう。

 

「負荷を乗り越えようとする努力」は短期的に見れば精神的、肉体的に苦痛を伴うはずです。

しかし、長期的に見れば社会的年齢との乖離を防ぐことができる上に、視野が広がっていく分、徐々に生きやすくなっていくと思われます。

 

その点で考えると、負荷を感じた時、ある意味では「生きやすくなるヒントが隠れている」と捉えることもできます。

逃げたい、辞めたいと考えるのではなく、考えるきっかけにする習慣をつけることで、精神的年齢は知らず知らずのうちに上がっていくはずです。

 

納得感がないと、負荷を背負うことはできない

とは言え、負荷を乗り越えられないから苦しい思いをしているんだ、という状況が「FIRE願望」に繋がっているものと推測します。

ではなぜ乗り越えられないかを考えてみると、おそらく「その負荷に納得感がないから」が理由です。

 

「生きていくために労働をしている」は立派な目的ですし、労働の最大の目的かもしれませんが、ここでいう納得感とはこの目的のことではありません。

ここでいう納得感とは、もう少し人生に喜びを与えてくれるようなものです。

 

育児を例にしてみましょう。

育児はやっていることだけを見たら、精神、時間、体力、経済面、どの点においても大きい負荷がかかります。

しかし、その負荷に見合うだけの喜びがあるから、これだけ多くの人が子供を育てているのです。

子供の成長に対する喜びであったり、与える側になる喜びなど、色々とあると思われます。

要するに、負荷に対する納得感があるから、負荷を背負うことができているのです。

 

労働に戻って考えてみると、労働そのものに喜びを感じられれば早いのですが、そうじゃないから「FIRE願望」があると考えれば、大切なことは労働の外にあるように思えます。

労働以外の人間関係、趣味、余暇活動、色々あります。

労働で得たお金を何に使っていくか、ここに活路があるはずです。

(言うまでもなく、ストレス解消にお金を使うのは本末転倒です)

 

FIREしようとするとお金を使わない方向に行きがちですが、喜びを感じることにお金を使うことが、案外生きやすさだったり、労働の納得感に繋がっていくかもしれません。

(上記に関しては過去記事↓でも書いていますので、興味があれば読んでみてください。)

 

 

労働に納得感を持つことで、負荷を乗り越えようとする活力が生まれてきます。

そのような前向きさを持てると、労働の良い側面にも目が行くようになるかもしれません。

仮にFIREまでの期間が多少長くなったとしても、このようなスタンスの方が人生トータルで見て得だと思うのですが、いかがでしょう。

 

まとめ

  1. 「FIRE願望」の原因の一つは精神的年齢
  2. 精神的年齢は上げようとしないと上がらない
  3. 納得感があると人は負荷を背負える

 

まとめると、

お金の使い方を変える→労働の納得感が変わる→労働の負荷を少し背負えるようになる→結果的に精神的年齢も上がる→生きやすさに繋がる

こんな流れです。

 

これで全てが変わるなんてことはあり得ませんが、このような工夫、改善を繰り返すことが、より良い人生に繋がっていく、と私は考えています。

 

 

冒頭でご紹介した『「大人になりきれない人」の心理』には「5歳児の大人」の特徴や対処法について書かれていますので、自身が当てはまりそうな方は何かの参考になるかもしれません。

 

 

以上、終わりです。

 

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