「閉塞感」という言葉をよく聞くが、何がどう閉塞しているのか

FIRE
今の日本に閉塞感を感じている

そんな方向けの記事です。

 

増税や物価上昇など、最近は生活が苦しくなるようなニュースが多いですね。

SNSを見ていると、そんなニュースばかりで未来に希望が持てず、「閉塞感を感じている」と呟く人が少なくないように観察されます。

 

さて、この「閉塞感」という言葉、なんとなくニュアンスは伝わるのですが、具体的にどのような感覚を指しているのでしょうか。

また、「閉塞感」を感じた場合、私たちがすべき行動は何なのでしょうか。

 

 

本記事では、最近よく聞く

「閉塞感」

について考えてみたいと思います。

 

「閉塞感」とは何か

辞書によると「閉塞感」とは下記のような状態を指すようです。

 

  1. 何かに行き詰まった感覚や雰囲気のこと

 

増税や物価上昇、少子高齢化、コロナ関係などに関連して使われることが多いため、閉塞感とは「金銭的、精神的に今より良くなる未来が見えないこと」を指すと思われます。

 

また、「閉塞感を感じている主体は何か」も考える必要があります。

SNSを見ていると、閉塞感が今の日本に漂っていて、それを多くの人が感じ取っているようなニュアンスの文章が散見されますが、これは誤りです。

閉塞感とは、あくまで個々人の中で発生している感覚であって、自分の感覚を他人も同じように感じているわけではありません。

毎日楽しくて充実している人にとっては、「閉塞感?何それ?」という感じかと思います。

 

つまり、閉塞感を感じているのは自分自身であり、自分の中で発生している以上、コントロールすることは可能なのです。

ここを勘違いしていると、閉塞感は国や他人によってもたらされたモノと認識していまい(他責思考)、現状から抜け出すことが困難になってしまいます。

 

閉塞感を感じている原因は何か

とは言え、閉塞感を感じている原因をすべて自身に向けるのは行き過ぎた自責思考です。

自分の思考や行動は自分でコントロールできるとは言え、コントロールできない状況に追い込まれる場合は誰でもあります。

 

しかし、コントロールできない状況に嘆き続けるのか、現状を改善するために思考や行動を変えようとするのかを選択することはできます。

 

そのように考えると、未来に希望がないと嘆き続けているのであれば、その責任の多くはその人自身にある、と私は考えています。

日本という国があなたの未来を閉塞させているわけではありません。

その一要因は確かにあるかもしれないけれど、本質的な原因はそこではないのです。

 

私自身、暗いニュースばかり見聞きしていると、確かに閉塞感らしき感覚を覚えることがあります。

これはよろしくないなと思い、「News Diets」を参考に、SNSを含めた全てのニュースを一週間絶ってみたところ、閉塞感はスッキリなくなりました。

 

「ああ、世界ってこんなに静かだったんだなぁ、、、」

 

これがそのときの率直な感想です。

 

私の場合、閉塞感を感じていた原因は日本の雰囲気などではなく、「閉塞感を感じるネガティブ情報に対する積極的なアクセス」が直接的な原因でした。

 

私と同じように、閉塞感を感じている人の多くがネガティブ情報の摂取過多だと仮定した場合、次に考えるべきは「なぜネガティブ情報を摂取しがちなのか」という点です。

 

答えは「人間の脳はネガティブ情報に反応しやすいバイアス(ネガティブ・バイアス)があるから」、だと思われます。

人間はネガティブ情報に強く反応することで危険を回避し、生存してきた歴史があるため、本能的に仕方がないことのようです。

 

つまり、閉塞感を感じている直接的な原因は下記の2つにまとめられます。

 

  1. 閉塞感を感じるネガティブ情報への積極的なアクセス
  2. ネガティブ・バイアスへの対処をしていない

 

閉塞感を感じたときにすべきことは?

一時的に効果があるのはネガティブ情報から距離を置くこと(ニュースを見ない)ですが、これでは根本的な解決にはなりません。

ネガティブ情報を見聞きしたい、という本能に抗うにはやや弱い意思決定だからです。

 

問題解決の鍵は「自分がどうありたいかを改めて考えること」にある、と私は考えます。

現状を脱却し今より良い未来を作りたいなら、思考や行動パターンを変える必要がありますが、そのためにはまず「理想とする未来を思い描くこと」が必要だからです。

 

また、ネガティブな情報を摂取したいと思うのはそもそも自身が不安定でネガティブだから、という話もあります。

良い未来を思い描き、どう生きたいかを深く考えている人は不安定になりにくいですし、時間と精神の無駄遣いであるネガティブ情報の摂取も自然になくなるはずです。

  

まとめ

 

  1. 閉塞感は自分の中で発せられる
  2. 閉塞感は感じたいと思っているから感じる
  3. どうありたいか考えることが大切

 

確かに最近ネガティブなニュースが多いようですが、それによって私たちの人生を急激に悪くなるわけではありません。

必要であれば何らかの対策をすることが有効ですが、多くはそもそも自分のコントロール範囲外であることも多いです。

 

であれば、コントロールできないことに頭を悩ませるよりも、自分の生きたいように自分をコントロールすることの方が簡単で生産的だと思うのですが、いかがでしょう。

 

 

以上、終わりです。

 

 

 

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